焼酎はもともと南九州で飲まれていたいたものです。
それが、幾度かのブームを経て、広く清酒圏でも飲まれるようになったのは嬉しい事だと思います。
二つの焼酎
焼酎には甲類と乙類があります。
本格焼酎と呼ばれるのは乙類です。
そもそも、甲類と乙類の違いは、その製法にあります。
まず、蒸留の違いです。
乙類は単式蒸留で、甲類は連続式蒸留です。
本格焼酎、つまり乙類は1回しか蒸留していないのでアルコール分以外の成分が含まれており、それが素材の風味として味わえることになります。
また、発酵方式も違います。
乙類は芋などを原料に並行複発酵を行います。
原料からアルコールを作るには2段階の発行が必要です。
まず、原料をのデンプンを発酵して糖に、糖を発酵してアルコールにしていきます。
並行複発酵とは、この2種類に発酵を一つのかめ壺やタンクで同時に進めていく方式です。
甲類に場合は糖を原料にしていますから一回の発行でよく、単発酵と呼ばれています。
焼酎ブームがもたらしたもの
最初の焼酎ブームは甲類の焼酎でした。
チューハイブームです。
焼酎を色々なもので割り、飲みやすいカクテル、サワーにした飲み口の良いものが「安くておいしい」と若者たちにうけました。
チューハイには淡白な甲類の焼酎が必要だったのです。
その次は麦焼酎、そば焼酎などがブームになりました。
下町のナポレオンと呼ばれた「いいちこ」などがもてはやされました。
これらの焼酎は乙類で、いわゆる本格焼酎と呼ばれているものです。
それぞれの素材の風味が味わえますが、芋臭さが苦手という焼酎ファンにうけたようです。
2005年頃の焼酎ブームは芋焼酎が主役でした。
鹿児島を中心にお湯割りで飲まれていた焼酎が、一躍全国区になりました。
清酒圏の方にも飲みやすいようにモダンですっきりした飲み口の銘柄が多くあらわれ、プレミアのつく銘柄も現れました。
製法の違いが風味の違いをうみ、幾度かのブームが全国に受け入れてもらえる焼酎へと進化させてくれました。
芋のふくよかな風味、甘さを醸した本格芋焼酎をお楽しみください。
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